借金10億の元湯 陣屋が黒字回復できたわけ!クラウドサービスで働き方改革!

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借金10億の老舗旅館を営む企業である元湯 陣屋が黒字回復できたわけは、クラウドサービスのSalesforceによって、業績の見える化と従業員への情報共有によって実現しました。

 

元湯 陣屋とは

鶴巻温泉街(神奈川県秦野市)にある老舗旅館です。東京都心から1時間ほどで行けるということもあり、宿泊はもちろん、日帰り旅行としても人気の温泉郷です。

創業100年の老舗旅館

創業100年のこの旅館は、将棋のタイトル戦が開催される旅館としても知られます。(貴賓室 松風)

10億円の借金

かつては都市近郊の観光地として栄えた鶴巻温泉街ですが、バブルの崩壊とともに温泉旅館は激減しました。その不景気の荒波の影響を受けたのは陣屋も例外ではありません。バブル崩壊してから売り上げは下がる一方で、社長の交代も度重なりました。多額の借入金を抱え、負債額は10億にも上った時期もあるそうです。

 

陣屋の転機

多額の借金を抱え、倒産まで猶予のない状況の中、陣屋に転機が訪れます。急遽、現取締役兼女将の宮崎知子さんの夫が社長を継ぐことになります。当時、本田技研工業(ホンダ)で燃料電池を開発する仕事をしていたこちらの旦那さんとともに老舗旅館の改革を進めていきます。

 

陣屋の課題

  • 顧客情報を頭で管理していた
  • 営業情報を頭で管理していた
  • Webページの魅力訴求力が乏しい
  • 費用(人件費、食材費など)の管理を月単位で管理していたため、月末にならないと数字が出ない
  • 売上実績を紙で管理していた
  • 紙で管理された売上実績をもとに分析をするということは行われていなかった
  • スタッフ一人一人の役割が細分化されすぎて非効率

 

陣屋の改革

把握した課題を改善するとともに、以下のような大改革も進めていきます。客単価に関しては、当初1万円ほどだったものを3倍となる3万円まで引き上げる目標を掲げたのです。

  • 稼働率を下げスタッフの疲弊を避けるために客単価を上げる
  • ブライダル事業の立ち上げ
  • 日次での業績管理・分析によって細かなPDCAサイクルを回す

 

客単価を上げるために貴賓室 松風の活用

陣屋が持つ”貴賓室 松風”は、そもそも明治天皇を迎えるために作られた部屋で、現在では将棋のタイトル戦で使用される権威あるお部屋です。これを一般客にも解放し、客単価の向上を図りました。

 

ブライダル事業の立ち上げ

陣屋では毎年、80組ほどの顔合わせや結納を実施してきたということもあり、この知見とブランドを活かしてブライダル事業を新たな事業の柱として据えていきます。

 

クラウドサービス「Salesforce」

Salesforceとはクラウド型の顧客管理アプリケーションサービスです。このサービスで、顧客・営業情報、売上、費用などをすべて日次でいつでも誰でも見れるようにしたことで、情報をみんなで共有することで、従業員の意識変革を起こし、個々人それぞれでPDCAサイクルを回しサービスレベルの向上が図られていったそうです。

 

最後に

こうした数多くの改革によって、見事黒字回復を果たして陣屋は倒産を免れることができたそうです。