STEM教育の現状・戦略、問題点。STEAMについても紹介

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STEM教育についてとアメリカ、日本、シンガポールでの現状・戦略、問題点。さらにSTEAM教育についても紹介していきます。

 

STEM教育とは

Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の4つの理系学問の教育を統合し体系化して学習していく試みです。STEMは”木の幹”という意味の英単語で、国の根幹を支える人材の創出を目的としています。全く新しく斬新な教育方針というわけではなく、1970、1980年代のコンピューターの登場をきっかけにして、コンピューターを教育に活かしていこうという流れから生まれたものです。

アメリカの国家戦略

アメリカのオバマ大統領政権時代の国家戦略として掲げられて世界で注目が集まりました。やがて到来する「人工知能」「ロボット社会」において、最先端の技術と人間が共存するために必須のスキルであるとし、国家と民間企業が一体となって進めていこうという教育戦略です。アメリカでは能力の高い人材は経済や金融の分野へ流れていってしまう傾向が強く、経済・金融を支える技術分野への人材輩出という狙いもあります。

アメリカでのSTEM教育

  • NASAが教師や生徒などに、宇宙の基礎知識からミッションまでを紹介するサービスを提供
  • 高度な数学処理ソフト(Mathematics)を複雑なプログラムなしでも使えるようにして、教育現場でより分かりやすく高度な学習が可能になった

 

日本でのSTEM教育

日本でも、科学や技術分野のプロフェッショナルを志す人材が減ってきているということを受け、STEM教育を進めていく機運が高まりました。国家戦略としても”STEM教育”という言葉こそ用いられてはいませんが、科学、技術、工学といった分野にもっと小学生の時から触れさせていくという方針が掲げられています。しかし、これらの分野を教えることができる先生が少ないという問題があり、まずは先生の教育から進める必要があると言われています。

 

シンガポールでのSTEM教育

シンガポールはSTEM教育によって発展に成功した国です。日本の淡路島ほどの面積しかない、非常に小さな国ですが、日本の平均世帯収入のおよそ2倍を稼いでいます。これはSTEM教育によって先進分野でイノベーションを起こす人材が増えたことが理由と考えられています。

 

STEM教育の問題点

STEMの分野、特に科学や数学の分野において女性は男性よりも成績が良くないということがわかっています。全体的な成績は女性の方が男性よりも高いのに、科学・数学の分野では顕著に女性の成績が男性よりも引けを取ってしまうことがわかっています。これは脳の構造が要因という説もありますが、最も有力な説としては”女性は科学・数学よりも、文学・芸術に励むべし”といった社会全体の雰囲気・思い込みが原因と言われています。

 

STEAMとは

Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)に加えて、芸術(Art)を加えた「STEAM」の分野での教養が必要になるとも言われています。10年、20年先というそう遠くない未来にやってくる人工知能やロボットによって運用される社会において、消費をするだけで何も生産することができない人間にならないためには、STEAM分野の知識・スキルが必要になると言われています。