セクハラにパワハラ、モラハラ。職場で増えるハラスメント行為の種類・被害件数への対策!ハラミ会の言葉の意味、焼肉屋との関係、賛否について紹介していきます。
ハラミ会とは
「ハラスメントを未然に防ぐ会」の略称です。女性へのハラスメントを未然に防ぐために、そもそも女性を飲み会に呼ばず、男性だけで開かれる飲み会のことです。
そもそもハラスメントとは
ハラスメントとは要は”嫌がらせ”の事です。しかし、嫌がらせをするつもりがないのに、受け手が不快感を感じたらそれは嫌がらせとなります。ハラスメントには様々な種類があり、仕事上などで立場の強さによって生じる「パワハラ」や、どんなことを不快に思うかが男女の間で違いがあるために起こる「セクハラ」などが有名です。
焼肉の部位ハラミとの関係
”ハラミ会”と聞くと、焼肉屋さんなどでひたすら”ハラミ(牛の内臓の一つ)を食べまくる会”なのかと思われるかもしれませんが、基本的には関係なく、必ずしも焼肉屋さんなどでハラミを食べる会というわけではありません。
ハラミ会の誕生
”ハラミ会”という言葉が生まれたのは瀧波ユカリさんが書いた漫画「モトカレマニア」からと言われています。
モトカレマニアとは
元彼のことが忘れられず、過去の恋愛を引きずりまくった結果、元彼を神と仰ぎ、元彼の”マニア”となった難波ユリカ・27歳が主人公のラブコメディ漫画。元彼のことや過去の恋愛が忘れられない人にはたまらないと話題の作品です。
ハラミ会ができた背景・理由
男性が女性に向けて言った軽い冗談でも、女性側が不快に感じて声をあげられてしまえばそれは”ハラスメント”になってしまう。飲み会はリラックスして楽しむためにあるはずなのに、女性への言葉に気を使ってしまうことで楽しみきれない。そんなことになるくらいなら、いっそ女性は参加させないで男性だけで楽しもう!というのがハラミ会なのです。
ハラスメントの種類
- セクシャルハラスメント
性にまつわる嫌がらせを受けること。 - セカンドハラスメント
セクハラ被害を会社に訴えた後、会社から冷ややかな目で見られたりなど二時的な被害を受けること。 - パワーハラスメント
強い立場の人が、立場の弱い人に与える嫌がらせ。 - モラルハラスメント
継続的に精神的な嫌がらせを与えること。 - アルコールハラスメント
飲酒を強要する嫌がらせのこと。 - ジェンダーハラスメント
「男らしさ」や「女らしさ」を強要すること。 - アカデミックハラスメント
大学で教授が学生に対して与える嫌がらせ。 - テクスチュアルハラスメント
文章中の言葉づかいに関する嫌がらせ - キャンパスハラスメント
大学で起こるハラスメントのこと - ドクターハラスメント
医者から患者へ行われる嫌がらせのこと。 - スクールハラスメント
学校の先生から生徒に対して行われる嫌がらせのこと。 - カラオケハラスメント
カラオケで歌いたくない人に対して歌うことを強要すること。 - スモークハラスメント
受動喫煙による嫌がらせ - ブラッドハラスメント
血液型のイメージによって嫌がらせを行うこと。 - テクノロジーハラスメント
機械が得意じゃない人に与えられる嫌がらせ - エレクトロニックハラスメント
電磁波などで与える嫌がらせ - エイジハラスメント
年齢に関する嫌がらせ。 - シルバーハラスメント
高齢者に対する嫌がらせのこと。 - マリッジハラスメント
結婚に関する嫌がらせ。 - ペットハラスメント
興味のないペットに関する自慢を聞かせるという嫌がらせ。 - スメルハラスメント
体臭や口臭で不快感を与える嫌がらせ。 - エアコンハラスメント
空調に関する嫌がらせ。 - ソーシャルネットワークハラスメント
SNSにまで仕事上の上下関係を持ち込む嫌がらせ。 - 就活終わらせハラスメント(オワハラ)
企業側が就活生に対して「内定を出すから他の企業の選考はもう受けるな」就活を終わらせることを強要すること。 - 家事ハラスメント
家事の役割分担に関する嫌がらせ(家事の強要など) - ゼクシィハラスメント
ゼクシィを購入することで、主に女性が婚約をしていない男性に対して結婚のプレッシャーを与えること - パーソナルハラスメント
個人的な特徴をネタに嫌がらせを行うこと。 - マタニティハラスメント
妊娠・出産に関するまつわる嫌がらせのこと。 - ラブハラスメント
恋人や恋愛にまつわる嫌がらせのこと。 - レイシャルハラスメント
人種に違いにまつわる嫌がらせ - レリジャスハラスメント
宗教に関わる嫌がらせのこと。
ハラスメントの被害数
ハラスメントの被害は今や25%を超え、4人に一人は何らかのハラスメントを受けているということになります。男女ともに被害数が一番多いのは「パワハラ」。逆らえない上司から与えられる要求に不快感を抱いているということですね。
ハラミ会の賛否
ハラスメントを避けるがあまり、そもそも女性を呼ばないといったハラミ会ですが、今度は女性側から「女性を呼ばないことも嫌がらせ」という意見が出てきます。しかし、上記で紹介したように何がハラスメント(嫌がらせ)になるのかは受け手次第になってしまい、女性に何か声をかけたら何かしらのハラスメントに引っかかりかねない状況なので、ハラミ会という言葉が出てくるのはしょうがない気もしますよね。とはいえ、解決策はハラミ会だけというのは違うでしょう。会社においてはハラスメントの基準を設け、最低でも部下を抱える上司に対しては、”何がハラスメントになり得るのか?”という研修を行い、ハラスメント被害が起きた時の”責任の所在(誰に責任があるのか)”を明確にすることが重要になってくるでしょう。